

- 第5回 特別展「ふるさとの道と文化」が8月に古賀歴史資料館で開催されました。
- 奈良・平安時代の官道
- 江戸時代の唐津街道
- 明治以降の 鉄道の発達など
- 古賀市内の道路、交通の発達
- が展示されました。
- 特別講演会
- 「唐津街道の青柳宿について」
講師: 長崎初男先生 (古賀市文化財調査委員)
- 「古代の交通制度と道路について」
講師: 木下良 先生 (元国学院大学教授)
はじめに
平成9年10月に古賀市になりましたが、古賀には
古代においては 都から太宰府に通じつ官道の席内駅(むしろうちえき)が置かれ、
近世には 江戸への唐津街道の青柳宿が、
近代になっては国道、鉄道の幹線が古賀を通り
現代では、高速自動車道の古賀インタ−センジが設けられ
交通の要所として発展し、古賀市の発展に影響を及ぼしてきました。
この特別展は、交通の発展とそれぞれの時代のふるさとのかかわりを紹介し、
郷土への関心と理解に努め、文化遺産の伝承に寄与できればと、
開催されました。
1.古代交通
古代の交通は、大化改新の律令制によって都から結ぶ駅路が、
政治的意図のもとに飛躍的に発達しました。
律令国家にとって地方を支配することが最も重要であるため、
地方に国司や郡司を置いて、それらを結ぶ交通路を整備しました。
遠の朝廷といわれた太宰府と都を結ぶ大路の一つの駅が席内駅で、
古賀市筵内あたりに置かれたと思われます。
しかし、まだ遺跡らしいものが発掘されておらず、確定されていません。
「養老令」養老二年(718)制定には、駅は約16kmごとに設置、
駅長、駅戸、駅馬などについての定めが記載されています。
(木下良先生の講演から)
2.近世交通
幕府は、全国を治める上で、交通制度を重視し、5街道、脇街道を整備し、
交通面でも全国を支配しました。街道では、道路を改善し、
一里塚や橋を作り、宿駅を設け、江戸の近くには関所を設けて
政治的意図のもとに整備しました。
筑前(福岡県)には、6街道 27宿駅がありました。
長崎街道、唐津街道、秋月街道、日田街道、篠栗街道、三瀬街道。
唐津街道は、黒田藩、唐津藩が、後には薩摩藩が参勤交代のとき利用しました。
黒田藩は初期のころは博多湾から海路をとっていましたが
それ以後は、唐津街道の陸路を35日かけて江戸へ行きました。
唐津街道には 12宿ありました。幕府は宿場の規定を定め、
直接支配していました。
青柳宿は、1605年に発足しましたが、
前からの集落に できたものではなく、川原村、青柳村などから
移住して、1653年ころに100戸ほどの町並みとして完成しました。
お茶屋(藩主休泊所-現在の青柳醤油近く)、町茶屋があり、
問屋には屋舎のほかに、人夫10人位、籠10艇、馬5,6頭を
備えていました。宿駅を取り仕切るお茶屋奉行もいました。
栄えた青柳宿も、江戸時代末期の大火でほとんどが焼失しました。
3.近代交通
近代になると我が国は、西欧文化を積極的にとりいれて
交通は著しく発達しました。古賀にも新しい文明の波がきました。
新国道が明治11年ごろ海岸沿いに設置されると、
いままでの街道は里道となり、交通の主体が変わりました。
明治23年に、今の鹿児島本線が開通し古賀駅が誕生しました。
大正11年に、宮地岳線が開通して、今の西鉄古賀駅が誕生しました。
大正12年に、博多・青柳・薦野間にバス開通。
山手の街道がさびれ、海岸線の国道・鉄道の利用がさかんになるにつれて、
町は平地に住宅地・商店街ができ、人々の暮らしも変わりました。
現在は、自家用車の普及により、古賀市の中心は、
新国道3号線や九州自動車道側へ移動の様子を見せています。
(
古賀市歴史資料館、特別展示実行委員会発行
第5回特別展「ふるさとの道と文化」参照)
:
- 私が子どものころは(大正のころ)、筵内や青柳の者がいばっとったものです。
- いまでも、筵内や青柳、薦野あたりは立派な家が多いです。
:
- 知りませんでしたけど、昔 青柳宿が賑わっていたのですね。
- 古賀の駅前商店街は、私が子どもころ、とても賑やかだったのですが、時代の流れとはいえ、信じられないくらい 今は寂しくなっています。
- 自動車道の方へ 賑わいが移行するのは抵抗できないのでしょうか。
:
- ある程度しかたありませんが、私は自動車が 日本に多過ぎると思います。
- 大体 見てみると、一台の車にひとりしか乗っていません。
- この前、博多の街に行ったのですが、車で身動きとれません。
- 市内にあんなに、車を入れてはいけませんよ。
- ドイツは ある場所からは車が入れないようになっています。
- 日本もそうせんといけませんね。
- そうすると、公共の交通機関を利用するようになり、駅のあたりに、人が戻ってきます。
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作成:櫻井裕子(yukos@land.linkclub.or.jp)