飯塚市クリーンセンター清掃工場見学
古賀市筵内にゴミ焼却場の建設計画がありますが、このたび舞の里の住民の方が飯塚に建設されている施設を見学されました。その感想をいただきましたので、建設計画について、焼却場について考査する一助になれば幸いです。
施設は、古賀市より、見坂峠を越え若宮より、宮田町に入り、笠置峠を越えて、飯塚市に入り、幸袋のグリーンヒル工場団地内にありました。外観は、自然色を使った違和感にない、落ち着いた感じの建物でした。煙突からの煙もなく、清掃工場独特のにおいも感じられず、今までの清掃工場の概念があったので、少々拍子抜けでした。
着く早々に研修室に通されましたが、入り口には、リアルタイムの硫黄酸化物(SOx)、塩化水素(HCl)、窒素酸化物(NOx)の測定値がデジタル表示されていました。研修室では、所長さんから、施設の概要、ゴミの処理等の説明があり、説明ビデオが上映されました。が、2本目のビデオの途中で出湯の時間となったので、早速、見学となりました。
見学者用に作られた窓より、溶融炉から、溶融されたゴミが出てくる様子が、見られました。溶融炉自体の構造や技術は、溶鉱炉の技術が使われているそうで、溶融されたゴミが出てくる様子は、まるで、溶鉱炉の真っ赤に焼けた銑鉄が出てくるのと同じでした。
溶融炉の運転は、24時間運転、自動運転が可能、夜間帯は自動運転で、1時間おきに溶融された銑鉄(ゴミの処理品)が出されます。溶融炉の中は、無酸素状態で最終の処理温度は1800度にも、なるそうです。また、溶融炉は、2台あり、交互に運転されているそうです。溶融炉自体の寿命は50年くらいだそうです。もちろん、耐火煉瓦の交換等のメンテナンスは必要だそうで、どのくらいでのサイクルで必要なのかは、聞きませんでした。
その後、リサイクルセンターの見学をし、最初の研修室へと、戻りました。リサイクルセンターでは、分別収集で集めたカン、瓶、ペットボトルを、再生業者に渡せるものにしていました。ここで、感じたのは、カン、瓶、ペットボトルを収集に出すときは、きれいに洗って出すべきだということです。残留している食品が腐って、分別するときにかなり、すごい臭いがするということです。今回は、リサイクルが目的ではなかったため、詳しく見ませんでした。
再び、研修室に戻って、質疑応答となりました。一番、多かったのは、大気、水への影響です。工場で使用している水は、基本的に、施設内で、再処理して、再使用しているし、施設外に排出するときも、処理はしているので、安心ですとのことでした。排出ガスも、処理されているし、月に一度は、ダイオキシンの調査をし、その結果は公開しているし、
リアルタイムで測定できるものは、そのまま、公開しているとのことでした。(最初に玄関で見た、表示です。)民家まで、どのくらい距離があるかという質問には、一番近いので500メートルくらいとのことでした。公表されているものは、すべて、満足できるものです。溶融炉自体は、問題ないように思えましたが、発生するガスを、燃焼させる燃焼室とその付帯設備です。一応、ガスの燃焼温度は850度以上ですが、冷えるときにダイオキシンが再生成されるおそれを、ろ過式集じん器を通すことで、回避しているようです。
集じん灰のダイオキシン濃度についての質問があったときの答えが、曖昧なもので、規制にないものは、測る必要はないと、たとえ、測定していても、発表することはない。というようなものでした。実際は、測定していて、発表できないくらいの値が出ているのでは、ないかという疑念が起きました。工場内で使用している、水や、空気はできるだけ、工場内で、循環するような工夫がされているため、臭いなどがほとんどなく、水質汚染もないようです。
ここの方式の1号炉は釜石にあり、飯塚のものは、九州で初めてのもので、もう、延べ5000人くらいの方(行政関係者)が、見学にこられたそうで、実際に当日は、糸島の方が、工場の運転に対しての最終研修を受けておられました。
この、工場では、埋め立て処分場、リサイクルセンターが、併設されていますが、古賀市に予定されているものは、どういった形になるのか、まったく、見えませんし、処分場の話は出ていませんので、不安な部分がありますね。また、小耳にはさんだこそこそ話によると、飯塚の工場では、溶融炉は、2基あるのですが、古賀にできるものは1基になりそうだということです。
どういった、メリットとデメリットがあるのか、わかりません。ここの工場のように、総合的な設備なら、ある程度安心できますが、まったく、見えないものに対しては、かなりの不安要素があります。
最後に、清掃工場の必要性は、認めますし、反対の意志も、あまりありませんが、今回の決定の発表のやり方や、古賀市の対応は、納得のいくものではありません。ただ、建設予定地周辺が人の目があまりないため、すごいことなっている状況(古賀市の怠慢では?)が、清掃工場の建設で、少しでも、改善されれば、幸いです。
また、廃熱を利用した市民のための設備を作ってもらいたいものです。